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精密根管治療

外傷歯に対する精密根管治療

2020.06.17

平素よりはまだ歯科医院をご愛顧いただきまして誠にありがとうございます。
今回は事故による歯の外傷を患われた患者様の根管治療の症例をご紹介いたします。
歯の外傷は主に若年者で起きることが多くご本人様はもちろん、親御様も非常にご心配されてご来院されるケースが多いのが特徴です。お悩みの患者様の目に止めればと思い書かせていただきます。

10代男性の患者様です。

顔面と歯を強打する事故にあわれ総合病院の歯科口腔外科にて歯の固定処置をしていただいた後にお父様が外傷歯について私が以前に書いたコラムをお読みになられ当院へご来院いただきました。https://www.ecj.or.jp/むし歯ではなく歯の根の吸収だと言われました%E3%80%82/

初診時のレントゲンです。右下1番、2番の根の先に透過像を認め(緑囲い部位)、前歯は激しく動揺している状態でした。しかしながらこの時点で歯髄電気診https://www.quint-j.co.jp/web/keyword/keyword.php?no=35698  
冷温反応、打診などの検査を行ったところ歯の神経が生きている可能性を示唆する検査結果であったため経過観察といたしました。

1ヶ月後の経過のレントゲン写真です。歯根の先にみられた透過像が大きくなっているのが確認できます。
また歯の動揺も改善がみられず、積極的に治療をすべきかどうか非常に悩ましい状態でありましたが
歯の神経は歯髄電気診で前回と変わらず生きている検査結果を示しているため今回も経過観察といたしました。

さらに1ヶ月後のレントゲン写真です。
歯の動揺に改善はみられず、歯肉にサイナストラクトとよばれる膿の出口が出現しました。
レントゲン写真は膿の出口からお薬をいれた写真です。薬の先端が透過像内を示しています。
ここで初めて歯髄電気診に反応せず神経が失活している所見が右下1番と2番に出現し根管治療の必要性が示唆されました。

根管治療直後と治療後1ヶ月のレントゲン写真を並べています。
僅かではありますが歯根の先の透過像が縮小し歯を支える歯槽骨が再生しているように見えます。
この時点で右下1番2番の動揺に改善傾向がみられましたが、左下1番の動揺に改善が見られずまた歯髄電気診に反応がみられなくなりました。
念のため1ヶ月後にも電気診を行いましたがやはり反応がみられず、左下1番の根管治療を開始いたしました。

左下1番治療直後のレントゲン写真です。右下12番の透過像は改善し左下1番の透過像は
残っている状態です。

治療後3ヶ月のレントゲン写真です。歯の動揺が改善され普段の生活では全く気にならない程度まで回復いたしました。レントゲン写真でも透過像が改善傾向にあることがわかります。

当初は歯の動揺が予想以上に大きく経過が心配されましたが結果的に改善がみられました。
10ヶ月程度の治療期間を要しましたが患者様、親御様にも大変喜んでいただき満足のいく結果となりました。

 

 

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記事の執筆・監修者について

初台 はまだ歯科・矯正歯科
院長 濱田啓一

東京医科歯科大学大学院博士課程を修了後、大学院講師や総合病院での歯科口腔外科長などを歴任。歯科医師として様々な経験を積んだ後、初台はまだ歯科・矯正歯科を開院、院長就任。

<所属学会・研究会・団体>
日本口腔インプラント学会、R.V.TUCKER Study Clubs、米国保存修復学会(アメリカの虫歯治療の学会)、日本口腔外科学会、日本審美歯科学会、インプラント再建歯学研究会

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