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精密根管治療

外傷歯に対するインターナルブリーチ

2022.03.17

平素より医療法人社団 I will 初台 はまだ歯科・矯正歯科をご愛顧いただき誠にありがとうございます。
今回は外傷後の変色歯に対し根管治療及びインターナルブリーチを適応した症例についてご紹介いたします。

患者様は10代男性 スポーツ中の事故で前歯を強打し外傷性の「歯牙脱臼」を認めました。
歯牙を支える歯槽骨が微小骨折をきたし、歯への血流が遮断されたことで歯髄の失活 (神経が死んでしまう) が疑われます。

当院初診時の口腔内写真です。

受傷から1ヶ月が経過しています。
近医で経過をみていただいておりましたが急に歯の色が変わり、しみる症状が増悪したために当院に受診いただきました。

若年者の歯根未完成歯では外傷後に歯髄組織が回復する「リバスクラリゼーション」も期待できますが

歯冠の著しい変色は歯髄内の激しい出血を示唆するものであり、症状も出現していることからリバスクラリゼーションは難しいと判断し根管治療の適応といたしました。

初診時と根管充填後のレントゲン写真です。
結果的に根尖は閉鎖しておりましたのでガッタパーチャポイントで緊密に根管充填を行いました。

根管治療の終了後に歯の色を自然な色まで回復させるために「インターナルブリーチ」を行いました。

インターナルブリーチは一般的に歯科医院で行われている ホワイトニングと同じ薬剤を使用します。

ウルトラデント社から発売されているホワイトニング剤「BOOST」は現在国内で使用できるホワイトニング剤の中で最も評価の高い製品の一つですが、特徴的なのはインターナルブリーチにも適応があることです。

インターナルブリーチは歯の表面に薬剤を塗布する他に、根管治療を行なった神経の管(歯の内部)にも薬剤を注入し外側と内側からホワイトニングを行います。

従来から行われている一般的に「ウォーキングブリーチ」と呼ばれるホワイトニング方法は薬剤を根管内に充填し仮蓋をした状態で2週間から2ヶ月程度生活していただきますが、BOOSTを用いたインターナルブリーチは一回の施術で十分な効果を期待できます。

インターナルブリーチ施術直後の口腔内写真です。
施術直後は根管治療を行なった歯の方がむしろ白くなっていますが若干の後戻りがありますので馴染んできます。

奥歯の根管治療歯は破折を予防するために必ずクラウンで補綴処置を行う必要がありますが、前歯は歯を削る量が少ない場合には必ずしもクラウンを被せる必要がありません。
インターナルブリーチで歯冠色を回復することで補綴処置を避けることもできます。
前歯の失活による変色に対してとても有益な治療方法であると考えていますのでご興味のある患者様はぜひご相談ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。

 

*根管治療、インタナルブリーチの治療はメリット、デメリットがございます。治療前には必ず歯科医師によるカウンセリングのお時間を頂戴しております。

治療費(税込)

カウンセリング (30分) 11,000円
前歯の精密再根管治療 120,000円
築造 33,000円
インターナルブリーチ 32,000円
治療費計 195,000円

 

 

 

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記事の執筆・監修者について

初台 はまだ歯科・矯正歯科
院長 濱田啓一

東京医科歯科大学大学院博士課程を修了後、大学院講師や総合病院での歯科口腔外科長などを歴任。歯科医師として様々な経験を積んだ後、初台はまだ歯科・矯正歯科を開院、院長就任。

<所属学会・研究会・団体>
日本口腔インプラント学会、R.V.TUCKER Study Clubs、米国保存修復学会(アメリカの虫歯治療の学会)、日本口腔外科学会、日本審美歯科学会、インプラント再建歯学研究会

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