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精密歯冠修復

R.V. Tucker Study Club of Tokyo

2016.11.25

今回は前々回の記事でご紹介したタッカー・スタディクラブの実習についてご紹介いたします。タッカー・スタディクラブは長年ゴールドを用いた虫歯治療について研鑽を積んでいる国際的なクラブで日本が69番目の支部になります。当クラブは虫歯の再発が極めて少なく長期間にわたって安定した詰め物を実際の臨床を通してメンバーに伝えていくことを目的としています。因みにゴールドを用いた治療は古臭いイメージがありますが今尚この世に存在するいかなる材料よりもゴールドが最も理想的な歯科材料であるといわれています。(審美性を除いて)

実習は2日間で行いクラブ認定の指導医の先生に各ステップでチェックを受けながら行なっていきます。残念ながら日本には指導医がいませんので海外の先生にお越しいただいています。今回はハワイからお越しいただきました。1日目は虫歯を削り型取りまで2日目は詰め物を装着する実習を行います。

実際に今回治療させていただいた詰め物の写真をご覧いただきます。

治療前の写真です。歯には必ずラバーダム防湿を行い治療を開始します。安全性と視野の確保が目的です。右上顎第2小臼歯に銀歯が装着されています。まずは銀歯を外して再発した虫歯がないかを確認していきます。

銀歯を外し虫歯を取り除いた後の写真です。虫歯をそれほど進行しておりませんでした。

型取りを行うために歯の形態を修正したところです。ゴールドの厚みを3mm以上確保するため深く形態を作っています。この後に型取りを行い1日目の実習が終了となります。

2日目は出来上がってきた詰め物に問題がないことを確認し装着していきます。この時点では歯質と詰め物の間に段差がありますのでよりスムーズになるように研磨をしていきます。

研磨後の写真になります。表現が難しいですが歯質と詰め物の境目がほとんど分からなくなっているのがご覧いただけます。ゴールドは研磨をしながら極限まで薄く伸ばすことができますので歯と溶け込むように一体化させることができます。ここまで研磨すれば虫歯菌が詰め物の間から侵入することができませんので虫歯を再発させるリスクを極限まで減らしてあげることができます。最後に患者さんに再度噛み合わせをチェックいただき実習は終了となります。

実習を通して少しずつですが上達しているような気がします。将来は自分も指導医として各国のメンバーに教えに行く立場になりたいと思います。次回の実習は3月カナダの先生にお越しになっていただきます。今からとても楽しみです。

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記事の執筆・監修者について

初台 はまだ歯科・矯正歯科
院長 濱田啓一

東京医科歯科大学大学院博士課程を修了後、大学院講師や総合病院での歯科口腔外科長などを歴任。歯科医師として様々な経験を積んだ後、初台はまだ歯科・矯正歯科を開院、院長就任。

<所属学会・研究会・団体>
日本口腔インプラント学会、R.V.TUCKER Study Clubs、米国保存修復学会(アメリカの虫歯治療の学会)、日本口腔外科学会、日本審美歯科学会、インプラント再建歯学研究会

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