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初期虫歯治療

虫歯を削る基準をご存知ですか?

2022.06.05

平素より医療人社団 I will 初台 はまだ歯科・矯正歯科をご愛顧いただき誠にありがとうございます。

初診でご来院いただく患者様に過去の虫歯治療についておうかがいをすると、あまり覚えていらっしゃらない方が多いように思います。
「歯医者に行ったら虫歯を指摘されたので治療を受けた」「治療に通っていたら気づいたら口の中が銀歯だらけになっていた」というお話は今でも珍しくありません。
進行した虫歯は治療をしなければなりませんが、虫歯の進行度を患者様自身もしっかりと把握し納得をされてから治療をお受けになるのが理想であると私たちは考えています。
その為にも我々歯科医療従事者がしっかりと治療の基準を設け、患者様にわかりやすく説明できなければなりません。

当院ではスタッフ間で虫歯を削る基準を統一することを徹底しています。
歯科医師間で統一するのはもちろん、歯科衛生士や歯科助手も含め院内全体で統一することが重要であると考えています。

 

虫歯を削るタイミングはとても重要です。
ご覧いただくレントゲン写真には進行度の違う幾つかの虫歯が写っています。
「1〜4」は歯の内層である象牙質に虫歯が進行している一方で「5、6」は歯の表面の層であるエナメル質に虫歯が留まっている状態です。

1〜4の虫歯については一般的に歯を削る治療を選択することが多いと思います。
当院でも基本的には虫歯を削って詰める治療を推奨します。

一方、「5、6」についてどうでしょうか?
我々はエナメル質に留まっている虫歯については経過観察も治療の選択肢としてご提案をしています。

ただし何もしないまま経過だけをみていても当然虫歯は進行してしまいます。
虫歯の進行を抑制するための積極的な対応が必要になりますが近年は虫歯治療に対し「非切削治療」という考え方があります。

虫歯=削って治療する「切削治療」から
虫歯=進行度によって「非切削治療」と「切削治療」を選択する時代に変わってきています。
当院での非切削治療の内容は
1  年齢に応じた適切な濃度のフッ素を使用する
2  プラークコントロールの改善 (歯ブラシの選定、デンタルフロスや歯間ブラシの使用、うがいの回数)
3  糖質の過剰摂取があれば食生活の改善、間食の改善
4  年一回のレントゲン検査を含めた定期検診
5  唾液量と質の測定、結果に応じた対応
主にこのような内容を患者様にお願いをしています。

削ってしまった方が早いとお考えになる患者様も多いと思います。確かに、虫歯は削ることでその歯の治療を終えることは
できるかもしれませんが一方で同じ生活習慣を続けていれば必ずまた新たな虫歯を発症します。

イラストは予防歯科の重要性を表したものになります。
蛇口(虫歯の原因)を閉めないで床掃除(歯の治療)をしても一向に根本的な解決にはなりません。

削る必要のない初期の虫歯は「非切削治療」を優先し、内層(象牙質)に進行した虫歯は精度の高い治療を行う虫歯の治療を繰り返さない。「非切削治療」の概念が広まってほしいと思います。

最後までお読みただき誠にありがとうございました。

 

 

 

 

 

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記事の執筆・監修者について

初台 はまだ歯科・矯正歯科
院長 濱田啓一

東京医科歯科大学大学院博士課程を修了後、大学院講師や総合病院での歯科口腔外科長などを歴任。歯科医師として様々な経験を積んだ後、初台はまだ歯科・矯正歯科を開院、院長就任。

<所属学会・研究会・団体>
日本口腔インプラント学会、R.V.TUCKER Study Clubs、米国保存修復学会(アメリカの虫歯治療の学会)、日本口腔外科学会、日本審美歯科学会、インプラント再建歯学研究会

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