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インプラント

インプラントはあくまでも人工物、
一旦状態が悪くなると天然歯のように回復する能力はありません。
インプラントを長く快適にご使用いただくには手術前の準備段階が大切です。

はまだ歯科医院が考える「インプラント治療」

私達、はまだ歯科医院は主に米国で行われている科学的根拠に基づく質の高い根管治療の提供を通し歯の保存治療に主軸をおいている病院です。歯は最後の最後まで保存治療を優先して考えるべきですが、予後不良の(残す治療が難しい)歯に対し科学的根拠に乏しい治療を行うことは患者様の利益につながりません。

歯の治療の選択肢は様々です。何も治療をしないのも選択肢の一つですし、インプラント治療も選択肢の一つでしかありません。肝心なのは私たち医療従事者がそれぞれの治療の選択肢に偏りのない説明をし最後は患者様自身が治療をお決めになりご納得されることです。質の高い治療もご本人の同意がなければ何ら意味をなしません。まずは患者様が気軽にご相談いただける医療機関でありたいと思っています。

当院はインプラントに特化した医院ではありません。年間何百例とインプラント治療を行っているわけではありません。あくまでもご通院いただいている患者様が必要となった場合に行うまでです。「ホームドクターとして責任をもってインプラント治療を行う」このような思いをもってインプラント治療に取り組んでいます。

インプラント治療のメリットとデメリット

Meritメリット

  • 人工歯根によりしっかりと噛めるようになります
  • 周囲の歯を削る必要がほとんどありません
  • 咬み合わせが安定します
  • 噛む力の衰えを防ぎます

Demeritデメリット

  • 外科手術が必要になるため、患者様に体力的な負担がかかります
  • 段階的に治療を進めていくため、治療期間が長くなります
  • 保険診療ではないので、治療費が高くなります
  • 術後に痛み・腫れ・出血・合併症を伴う可能性があります

インプラント治療前に行うべき歯周病治療

歯周病は歯を支える歯槽骨が炎症反応によって徐々に溶けていく病気ですが、インプラントにおける歯周病にあたる病気が「インプラント周囲炎」になります。インプラント周囲の歯槽骨が失われていく病気です。インプラント周囲炎は現時点では治療方法が確立されていません。また歯周病は徐々に進行するのに対しインプラント周囲炎は一旦発症すると加速度的に進行することがわかっています。

歯周病とインプラント周囲炎では原因菌が若干違うとの報告もありますが歯周病を放置した状態でインプラント治療を行うことは治療方法のないインプラント周囲炎を発症させる可能性が高くなります。歯周病が原因で歯を失った場合、抜歯は「結果」であり「原因」ではありません。「原因」を解決せずにインプラント治療を行っても同じことが繰りかえされてしまいます。

歯科医師が歯を失った際にどうするか?

日本歯科医師会は80歳で20歯以上の歯を残そうとする取り組み8020運動の取り組みを行なっております。口腔衛生の飛躍的な向上に伴い約半数の方が8020を達成しているとの報告もあります。しかしながら、仮に8020を達成していても健全歯列の28歯からは8本の歯を失っていることになります。

現代日本では殆どの国民が一度は歯を失う経験をされています。さらに、インプラント治療の普及に伴い誰しも一度はインプラント治療について検討された経験があるのかもしれません。昨今ではマスコミを中心に根拠に乏しいと言わざるを得ないインプラントに対する否定的な報道が散見されますが裏を返せばそれだけ国民の関心度が高い話題ということになります。

「私たち歯科医師が歯を失った際にどうするか?」大多数の先生はご自分が信頼できる先生にインプラント治療を行ってもらうのではないでしょうか。幸い私自身は歯を失った経験はありませんが母親にはインプラント治療を行いました。治療後の快適性には非常に満足しています。

インプラント治療は決して安価な治療ではありませんので全ての患者様にご提供できるものではありません。しかしながら少なくともネガティブな報道に惑わされインプラント治療を敬遠しているのであればそれは非常に残念なことです。常日頃から患者様に正しい知識をご教示することも、私たち歯科医師の大事な役割です。それはより良い治療へ患者様を導くためです。

はまだ歯科医院のインプラント治療「5つの取り組み」

はまだ歯科医院ではインプラント治療に対し5つの取り組みを行なっています。

取り組み1.信頼の置けるインプラントメーカーを適正価格でご提供いたします

インプラントメーカーは世界中で1000社を超えると言われ1本数千円程度、で購入できるインプラントも存在します。安価な治療費を売りにしている歯科医院の広告も数多く見受けられます。患者様には安価なインプラントで良いから治療費を安くしてほしいとご希望される方もいらっしゃいますが、お断りをさせていただいております。

安価なインプラントを使用すると治療は成功しないのでしょうか?おそらくは何も問題なく使用できるのでしょう。しかしながらインプラントは生体内に埋入する人工物です。医療の分野には様々な生体内に使用する人工物がありますが仮に人工骨頭の、手術をする整形外科医師が低価格を売りにした製品を率先して使用するでしょうか?

私達は主にストローマン製のインプラント、症例によってはノーベルバイオケア社のインプラントを使用しています。この二つのメーカーはインプラントにおいて圧倒的なシェア率を誇っています。今までの長い歴史においてあらゆるフィードバックが製品に反映されています。「自分の口の中に入れても良いと思えるインプラント」を患者様にご提供したいと考えています。

取り組み2.歯科技工士との密接な連携

治療の成否には情報共有が非常に重要です。患者様、歯科衛生士は勿論ですがとりわけインプラント治療においては、歯科技工士との情報共有は非常に重要です。インプラントは歯科医師が埋入しますがインプラントの噛み合わせ部分を制作するのは歯科技工士になります。歯科技工士と相談をしながら事前に模型上に歯を作製し完成予想図をつくります。完成予想図を参考にインプラントの埋入位置を決めることでもっとも理想的な噛み合わせを作製することが可能となります。

取り組み3.自院に高性能なCT装置を用意しています

CT撮影のみを行う施設がたくさんある都内では、自院にCT設備がなくても手術前にCT画像を入手することは比較的容易になりました。しかしながら自院にCT装置がない限りは、手術中に撮影することはできません。

症例は左上顎犬歯の歯根が縦に破折しておりインプラント治療が必要となった患者様です。事前に理想とするインプラント埋入位置を確認しサージカルガイドを用意しておりましたが抜歯後は骨が予想以上に少なくガイド通りに埋入するのが難しい状態でした。こういった場合はサージカルガイドで方向性を確認しながらインプラント埋入前にCTで最終的な位置関係を確認することでより安心で確実な治療を行うことが可能となります。手術前の診査診断にCTは不可欠ですが手術中や経過観察中にもCT撮影は非常に重要です。

取り組み4.サージカルガイドを積極的に使用しています

症例は右下顎7番、最後方歯へのインプラント埋入を計画した症例です。一般的に奥歯の場合は前歯ほど埋入位置に正確性が必要ないと言われますが、奥歯になるほど手術中の視認性が悪く、さらにこの患者様の場合は開口量が少ないため、正確な位置へ埋入するのが難しいと判断しCT画像と歯の模型、シミュレーションソフトからデジタルサージカルガイドを作製いたしました。サージカルガイドは、模型のみで作製するアナログガイドからCT画像と模型からより精度の高いデジタルガイドへと進歩しています。当院でもいち早く採用し正確で短時間の手術を行えるようより良い準備をしてまいります。

取り組み5.麻酔科医との連携

インプラント手術は短時間で終わるものが多いですが大掛かりな骨再生治療を必要とする症例、または全身疾患をお持ちの患者様にも安心して治療を受けていただけるよう歯科麻酔認定医と連携し静脈内鎮静法を採用しています。短時間の手術でも不安感や恐怖心が強い場合には非常に有効な選択肢です。お気軽にご相談ください。

セカンドオピニオンの実施

当院では「セカンドオピニオン」を積極的に行っております。ある症例を100人の医師が診断したとします。その結果、治療内容はどうなると思いますか?患者様は「1つの答え」に落ち着くと思うかもしれませんが、実際は何パターンもの治療法が提示されることになります。これは歯科医師の考え方・流派が存在するためです。

「この症状であれば、この治療しか存在しない」という事はまずありません。どの治療法にも必ずメリット・デメリットが存在しますので、どの治療法が一番良いのかは患者様自身の「価値観」に左右されることとなります。治療法の選択に悩んだ場合、患者様ができることは、それぞれの治療法のメリット・デメリットを理解し、御自身の価値観に合った治療法を選択することです。

そこで「セカンドオピニオン」が登場します。複数の医師の提案する治療法を聞き、その中で患者様の価値観に合った治療法を選択してください。セカンドオピニオンは単に複数の医師の「考え」を聞くだけではありません。その医師の「人柄」なども直接に感じることができます。「この先生になら任せても大丈夫だ」「この先生が提案する治療法なら・・・」といった感情も生まれてくるでしょう。

歯科医療は「人と人」が信頼関係に基づいて行う治療です。「この先生になら!」と思える歯科医師を見つけるためにセカンドオピニオンを利用するのも1つかもしれません。

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