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精密根管治療

抜歯を回避できる可能性~外科的歯内療法について~

2022.08.22

平素より医療法人社団 I will 初台 はまだ歯科・矯正歯科をご愛顧いただきまして誠にありがとうございます。

2016年に治療をさせていただいた症例です。
患者様は40代女性です。

「根管治療をしているが歯の痛みが取れない」とのことでご来院された患者様です。

レントゲン写真です。セラミッククラウンを装着したばかりですが左側中切歯(右側の前歯)根尖部に円形の透過像を認めます。

激しい痛みこそないものの違和感はずっと残っている状態です。
かぶせた直後のセラミッククラウンを外さずに外科的歯内療法の適応といたしました。

外科的歯内療法の目的は通常の根管治療では除去しきれていない根管内の細菌、感染物質を歯根の一部と共に摘出し再感染を起こさぬよう封鎖をすることにあります。

2枚目のレントゲンは歯根端切除術直後になります。歯根の先、約3ミリを切り落としMTAセメントで根の切り口から封鎖をしています。
MTAセメントは封鎖性に優れ、かつ水分がある環境下でも硬化が可能なため水分を完全に排除できない治療環境において有益です。

3枚目の写真は術後約3ヶ月になります。手術直後にみられた根の先にある黒く抜けた病巣が周りと馴染んできている様子がわかります。
これは細菌、感染物質を除去したことで歯を支える骨が再生してきていることを示しています。

現代の歯内療法ではマイクロスコープ、Ni-Ti 、MTAセメントを三種の神器とよんでいますが。
歯根端切除はこれらの恩恵が特に大きい治療であるといわれています。
かつての歯根端切除術は術者の経験値や勘所に頼る部分も多い処置でしたがマイクロスコープの登場で「確実に目で見て処置を行う」ことができるようになりました。
また、MTAセメントの登場で再感染を起こさせない封鎖性も向上しました。

これらの最新機材、医薬品を使用することで従来の歯根端切除に比べこ治癒率が格段に向上していることが数多く報告されています。

一方、歯根端切除術でも治らないケースもあります。
歯根にひび割れが入っている場合には治療が難しくなってしまいます。

歯根のひび割れは根管治療を繰り返すことで起きやすくなります。
根管治療を繰り返さないためにも初回から専門医による正しい治療を受けることが重要です。
難治化した症例は専門医にとっても難症例であることに変わりはありません  。

最後までお読みいただき誠にありがとうございました。

精密根管治療、外科的歯内療法をお受けいただく際には必ず診察も兼ねたカウンセリングのお時間をいただいております。

外科的歯内療法(前歯)
¥132,000円
通院回数2-3回
治療回数2-3回
ご通院が可能な患者様には術後約1年間経過観察を行っております。

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記事の執筆・監修者について

初台 はまだ歯科・矯正歯科
院長 濱田啓一

東京医科歯科大学大学院博士課程を修了後、大学院講師や総合病院での歯科口腔外科長などを歴任。歯科医師として様々な経験を積んだ後、初台はまだ歯科・矯正歯科を開院、院長就任。

<所属学会・研究会・団体>
日本口腔インプラント学会、R.V.TUCKER Study Clubs、米国保存修復学会(アメリカの虫歯治療の学会)、日本口腔外科学会、日本審美歯科学会、インプラント再建歯学研究会

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初台はまだ歯科・矯正歯科は、西新宿(初台駅前)にある歯科医院です。お口のメンテナンスから高度専門治療まで、地域に根ざして通いやすく質の高いの歯科医療が受けられるクリニックです。
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