患者様は50代女性です。
初診は2018年5月 左下第一大臼歯の根管治療を希望され当院を受診されました。
4月初旬に他院様で根管治療を終えておりましたが治療から1ヶ月後に再び腫れてきたとのことでした。
初診時のレントゲン写真です。
歯の状態はほぼ歯根だけが残っている状態です、また歯根の先端には透過像を認めます。
「根尖性歯周炎」の所見です。
その後にレントゲン以外の検査も行い根管治療が適応可能である事を確認しました。
一方で既に歯の大部分は削られておりご自身の歯があまり残っていない状態です。
被せ物の治療も含め、一つ一つの治療工程を確実に行い慎重な治療が必要です。
根管治療を終え被せ物のセラミッククラウンを装着したレントゲン写真です。
腫れや痛みもなく経過は良好ですが、歯根の先には透過像がまだ確認できます。
根尖性歯周炎は治癒に向かってもレントゲンの透過像が消失するまでには時間差があります。
治療後半年が経過したレントゲンです。
透過像がほぼ消失しているのが分かります。
治療後4年が経過したレントゲンでも順調な経過を確認できました。
今回の症例は幸いとても良い経過を確認することが出来ましたが、ご自身の歯が大きく削られている場合にはトラブルが起きることもあります。
治療前にメリット、デメリットをよくご理解いただき治療を受けていただきたいと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。
・精密根管治療は全て保険外診療にて承っております。
・精密根管治療の成功率は100%ではありません。
治療内容、成功率、治療後に起こりうるトラブルなどのご説明が必要です。
治療前にカウンセリングのお時間を頂戴しております。
・精密根管治療後の被せ物は保険適応がありません。
治療費
カウンセリング料 (診察、レントゲン代を含みます) 11,000円/30分
大臼歯精密根管治療(再治療) 165,000円
大臼歯オールセラミッククラウン 132,000円
治療回数 4-5回
治療期間 1ヶ月〜1ヶ月半